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3DS『真・女神転生IV FINAL』 感想・レビュー

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真・女神転生IV FINAL (2016年2月10日発売)

■真・女神転生IV FINAL 

■真・女神転生IV FINAL [オンラインコード]

 

真・女神転生4FINAL(以下、真4F)クリアしました~!

いやあ、楽しかった。

 

▲最終パーティ

 

前作の真4は気になるところ多かったからなあ。①メデューサやルシファーなど

の酷い悪魔デザイン、②序盤チュートリアルの異常な難易度の高さと、中盤東京

突入後の経験値のインフレによる難易度の軟化、③謎が多すぎるシナリオ

主にこの3点から、僕のなかでは凡作どまりになってました。

 

真4Fは、(昔からのメガテンファンからは)賛否ありそうだけど、キャラの掘り下げ

がしっかりしてて良かったです。キャラの年齢が若干幼かったのもあるかな~、

仲間内での会話がかなり多いです。なんだか最近のペルソナ寄りになった気は

するけど、前作の、仲間がいるのにいない感じよりはましだと思います。

世界観・舞台は前作と同じですが、別の主人公の物語なので、本作が初プレイ

でも全然OK。なんといっても話が分かりやすかった。ぽかーんとプレイヤー置いて

けぼりな内容じゃなくなってる!とwユーザーインターフェイスの細かい改良や

ゲームバランスもぐんと良くなってますから、前作をいまいちに感じた人にもプレイ

してもらいたいところです。

 

細かなところでは~

 

戦闘について。即死魔法が見直されハマ・ムド系がダメージ付きの魔法に

ニヤリ時のみ即死が効くようになってます。他の魔法と同列に並びましたね。

主人公のスキルは人それぞれですが、僕は、全ての属性魔法を覚えさせて弱点

突きの担当をしてもらいました。プレスターンは健在で、弱点探りが面白い

ですよねー。うまくいけばノーダメージでボスを倒せちゃうこともありますし、逆に、

敵の得意とする属性の攻撃をしてしまえば、“雑魚敵”にさえ全滅させられることも

あります。で、いかに敵のターンを後回しに、またはターンを強制終了させるかが

攻略のポイントになってくると。まあ、完成されたシステムでいつもとあんまり変わり

ないんですが、やっぱりよくできてるよなあ~。

一つでも弱点属性を持ち合わせてたら死活問題で、それを補うようなスキル継承

やパーティ編成を考えなきゃならないんだもんね。

 

終盤においては、敵が容赦ないから「威圧の構え」(自分の行動回数1つを犠牲

に敵の次ターンの行動回数を1つ減らす)で耐えたり、さらに1戦1戦が全力なもの

でMP消費が激しいから、「勝利の雄叫び」( 戦闘後にHPとMPが全回復)などの

戦闘中では使えないスキルを敢えて覚えさせるなど、あらゆるスキルを吟味してました。

窮地な状況下でレベルの劣る控えの仲魔が活躍してくれたりして、特定の仲魔に頼り

切らない戦い方になってましたね。うん、緊張感があって最高だわ~。

 

因みに、難易度は全部で5種類。未経験者向けの「対立」、経験者向けの「戦争」、

死のスリルを味わいたい人向けの「大戦」、無料DLCで追加されたRPG未経験者

向けの「楽園」と死のスリルを追求する人でも投げ出す「終末」です。

幅広い層をカバーしてますね。ノーマルに当たる「戦争」でプレイしましたが、説明

に偽りなしでちょうどいい難しさでした。(簡単ではないw)

最高難易度「終末」を除き、いつでも難易度の変更は可能なのでご安心を。

 

ボリュームはたっぷり。1周クリア、ニュートラルエンドで総プレイ時間は約75時間

チャレンジクエストをこなしつつ、レベル上げや寄り道はほとんどなし。

前作は約35時間でクリアしたから、単純に考えて倍のボリュームになってます。

2ヶ月間ハマリっぱなしだったのでコストパフォーマンスは◎です。

選択肢によってルート分岐あり!エキストラダンジョンあり!強くてニュー

ゲームあり!RPGや育成ゲームが好き、ゲームはとことんやり込む派って人

には満足してもらえるんじゃないかなあ。

 

快適性について。MAPに目的地の表示がされるようになったのは大きかった。

前作は東京の地理がよく分からなくて迷いまくったからなあ。恥ずかしながら実在

の地図を検索して移動してたんですよ(笑)

東京民はさぞや東京の町並みの再現度の高さに感動したんだろうか。。

 

全体的にストレスを感じることはほとんどありませんでした。

ロード時間は短く、何処でもセーブ可能です。ただ、ダンジョンのトラップには

首を傾げましたね。ダンジョンを走ってるといきなりトラップホールに捕まるやつです。

ボタンを連打すれば切り抜けられます。取ってつけたようなトラップにハテナですよ

ホント。存在意義が分からないというか。

 

 

確かにダンジョンは味気ない長いものばかりで、何か仕掛けを用意しようと考えた

のかもしれませんが、何にも面白みがないんですよね。ただ連打するだけ。

それにトラップというトラップがほぼ1種というのもどうかと。罠をもっと作れとは

言わないけど、プレイヤーが納得するものじゃないと・・・・。

あと、ラストダンジョンは、スタッフの開発秘話によれば当初の3分の1の広さになった

というからびっくりしました。十分広くて長いっつうのwww

神々しい雑魚敵さんとのエンカウントにより、悪魔会話が一切通用しないのも

あって、ひたすら走ってた記憶しかないw ダンジョンに関しては、今後メガテン

シリーズの大きな課題になりそうな予感。

 

音楽はとても良かった。癒しの東京フィールドBGM、ロック調で高揚感ある戦闘

BGM、不穏で退廃的な世界での安らぎのひと時「錦糸町」のBGM、旧作のアレンジ

BGM多数・・・どれも好きすぎて、本編クリア後にサントラを注文してしまったほど

音楽を作った小塚良太さん、これからは目黒将司さんと同じくチェックしていきますw

 

感想はこんなところでしょうか。良作!おすすめ!です!

 

個人的に、3DSなど携帯機のスペックの制約上厳しいかもしれませんが、そろそろ

3Dで戦う悪魔達を見てみたいなあ。次回作あたりどうだろう。

 


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