■【Amazon.co.jp限定】Devil's Third(デビルズ サード)
■Devil's Third(デビルズ サード) [オンラインコード]
WiiU専用ソフト『デビルズサード』は、2015年8月4日に任天堂から(開発はヴァルハラ
ゲームスタジオ)発売された完全新作TPSです。
開発の代表はあの板垣伴信さん!格闘ゲームの『DEAD OR ALIVE』シリーズや、忍者
アクションの『NINJA GAIDEN』シリーズなど数々の名作を生み出した御方です。
それらのノウハウが本作に盛り込まれているので、海外産TPSとは異なり、格闘・アクション
の要素がかなり強め。
格闘と銃撃の融合がここに実現。遠方からスナイプするもよし、ショットガンで突撃するも
よし、こっそり近づき殴り殺すもよし、空からミサイルを落とし敵も味方も巻き込むもよし…。
常に戦場はカオス!
接近戦はユニークですね。ボタンひとつで瞬時に銃から刀に武器を持ち替え、即攻撃。
そこで鍔迫り合いが始まります。間合いの取り方が大事で、隙を与えたら負け!
ま、高確率で第三者から撃たれて殺られることになります(笑)
ちょっと違いますが、PSの馬鹿ゲー「ブシドーブレード」に通じるものがありますね。
急所一撃死を狙ったりできるところとか。
■関連記事:PSPでPS1 『ブシドーブレード』|ゲームレビューの森
しかしまあ、キャラが身軽で動かすのが本当に楽しい。忍者のように壁を駆け登ったり、
ぴょんぴょんジャンプして相手のエイムを邪魔したり、スライディングで相手の懐に入ったり。
「スライディング+ショットガン」は、低姿勢からの攻撃で決まれば超かっこいいし、
「ジャンプ+ナイフ投げ」は、高度テクニックですがこれまたかっこいいです。
・・・・僕はできないんだけどさっ!!マルチではいつもカッコよく殺されておりますw
戦い方のバリエーションが豊富なのはいいですね。
本作のボリュームについて。
シングル専用のストーリーモードは△、マルチ専用のオンラインモードは◎ですね。
僕の場合、オフは約10時間でクリア、オンラインは約240時間で現在もプレイ中です。
※主人公です。
オフは普通のキャンペーン。CPUの部隊に交じって戦うミッションクリア型のストーリー
モードとなっています。敵兵を殲滅しなければ進まず、ほぼ一本道のステージ構成なのは
イマイチだったかな。難易度は、ニンジャガの血が流れているんで、アクション初心者に
は低難易度の設定でもきついかも。ボス戦は即死技を平然と使ってきます。
途中から回避ゲーと化してましたね(笑)あと、ボスに関しては、キャラが立っていた割に
登場から退場まであっさりしていたのでちょっと勿体無かったかなあ。
オンラインは本作の最大のウリ。
これだけは発売日に積まずにプレイして良かったと心底思ってますw
販売形態が「Amazon独占のパッケージ版」と「DL版」ということで、まず店頭に並ぶ
ことはありません。任天堂が広報に力を入れていなかったので、購入者は一部のゲーム
大好き人間に限られているかと。。実際のところ、オンラインユーザーは少なかったです。
サービス開始当初で2000人もいなかったかな。発売から3ヶ月経過した今では100人も
いないような(汗)
オンラインのマルチプレイは「演習」と「実戦」に別れます。
演習は実戦の前段階。一般的なバトルロイヤルやチームデスマッチ、そして、デビサー
ならではのチキン、カーニバルなどルールは様々。チキンは、MAPに散らばった鶏を
集める演習。他プレイヤーを退けながら、鶏を奪い合います。制限時間内に最も獲得数
の多かった人が優勝です。ほのぼのとしたBGM、コケコッコーの鳴き声とミスマッチな武装
兵達――鶏を持って隅っこに隠れてやり過ごしたこともありました。馬鹿っぽさがたまらなく
好きで僕の中では最も思い入れのある演習です。
カーニバルは、フルーツ(=手榴弾)をMAPを移動するミキサーに投げ入れてポイントを
稼ぐ演習です。戦場での運動会(玉入れ)開催です。何を言ってるか分からないでしょうw
この演習もミスマッチな明るいBGMと八百屋の「安いよー安いよー」の掛け声がたまらない。
・・・・それも今は昔。過疎化で人が集まることはほとんどありません(´・ω・`)
毎週新たなルールが解放される度にわくわくしてたなあ・・・
戦場のリアル
演習で経験をLV5まで積めばいよいよ実戦へ。
デビサーの価値はここに集約されています!!!要塞を構え、クランを作り、同志を募り、
北米制覇すべく戦争をおっぱじめます。
実戦のルールは簡単。敵クランの要塞を壊滅させること。方法は主に2つ。
①要塞の司令部を破壊する。②兵力値を0にする、です。
手っ取り早いのが司令部破壊。爆弾をしかけて破壊してしまえば終了。
サービス開始初期はバランスが悪かったですね。司令部の耐久が弱くて、遠方からの
ロケラン爆破ゲームになってました。しかし、度重なるアップデートにより、司令部の耐久
の加減は良好に。兵力を削りあう接戦が繰り広げられてます。
タイムオーバーギリギリでの勝った負けたは熱い!!心臓に悪い!(笑)
クランは、リーダーとなるジェネラル、キャプテン、その他メンバーで組織されます。
キャプテン以上の幹部は、クラン資金を使って要塞の修理や支援兵器を購入できます。
権限が分配されてるのはいいんですが、ジェネラルに権限が集中しすぎちゃってるの
はやや問題かと思いました。特に、ジェネラルがクラン運営を放棄してとんずらした時
は大問題。下のメンバーでは、廃墟となった要塞は修復できないですし、前に出す
要塞の順番も変えられません。となると・・・兵力値僅かな要塞で戦うしかなくなるので
防衛しようにも無理があります。身動き取れないのはつまらんですよね・・・。
僕はその問題に直面して、ジェネラルには悪いと思いつつ自ら脱退しました・・・・。
その後は、自分と同じ時間帯にマルチをやっていて、アクティブなメンバーが多そうな
クランに加入しました。
もちろん、どこにも入らずにフリーの傭兵としていろんなクランの攻防戦に参加する
こともできますよー。
※司令部を守るために、どでーんと手前に天守閣でも建てますかー。
従来のFPS/TPSでは、予めゲーム会社が作ったMAPで戦うイメージがありますが、
デビサーでは、戦場MAP(要塞)そのものをプレイヤーが作成できます♪
作るといっても地形はそのまま。簡単なパーツを配置するだけ。煩わしい作業なし。
パーツは、トーチカ、監視カメラ、防衛壁、地雷、ジャマー、天守閣などピンキリ。
自分だったらこの場所に地雷あったら嫌だなーとか想像しながら作ります。
同じ地形でも、要塞はプレイヤーごとに違ってくるんですよねー。
単なる対人戦に留まらないところがVeryGoodですね。
みんなが一生懸命作り上げた施設を破壊するのも要塞戦の攻略ポイント。
別に銃撃がうまくいかずともOK。初心者大歓迎。C4爆弾やグレネードで周囲の施設、
特にレーダーを妨害するジャマーを破壊することができれば、大いに貢献したことに
なります。キル数を稼ぐのもよし、施設破壊して兵力値をじわじわ減らすもよし、攻略の
幅が広がっていて、「自分でもどこかで活躍できるんじゃ!」と希望の光が…!!
※2015年11月15日現在の勢力図
情報戦も要塞攻略の内
徹底的に戦場のリアルを追求?!情報戦が攻略の要になっています。
例) Zone1は爆弾設置、Zone2は城破壊で行きましょう。
⇒了解!おk!了解!
例) 今の戦力じゃとても他クランに太刀打ちできそうにない・・・
⇒ならば上位クランに大金を積んで同盟を申し込もうではないか!
例) あそこのクランの要塞の構造が知りたいなあ・・・
⇒ならば、そこの君、ちょっとそのクランに潜り込んで調べてきてくれ!
例) (他クランメンバーのオンライン状況を見ながら)今どこかのクランと戦闘開始
した模様であります!
⇒よし、今なら戦力が分散している。一気に攻め込めー!!
例) 最近加入したアイツ、なんだかFF(仲間殺し)の数多くないかー・・・
⇒(幹部同士のチャットにて)もしや除隊を繰り返す荒らしかもしれん。要注意だ。
以上のような事が、全てゲーム内のチャットを通して可能となってますw
クランで作戦を練ったり、外交をうまく活用して、上位に上り詰めるのは楽しいですね。
・・・・それも今は昔。過疎化で・・・・。
外交の使い方は、「遊び相手になって頂けませんか?」的な平和で友好なものに。
毎回対戦するクランも同じ面々で、すっかりクラン名どころかそのメンバーの名前まで
覚えてしまいましたw
妙に親しみを感じて、近所の友達とわいわいゲームやってるような感じですww
最大の敵はフリーズ&バグ
多くのデビサープレイヤーが苦しんでます。急に画面が固まって動かなくなり、WiiUを
購入以来はじめて強制電源OFFしました。1度や2度じゃないのがねぇ。
通信エラーも多く、戦闘中にサーバーから切断されます。実戦は8人VS8人。
1人欠けただけでも大きなハンデになろうというのに。
バグは、ありすぎてバグであることに気付いていないものもありそうw 明らかなのは、
敵兵が空中を飛んでるとか、瞬間移動するとかでしょうか。まともに戦える状況では
ありませんね。戦闘開始間際に人数が集まった時にバグが起こりやすかったかな。
課金ありきのコスチュームとそのバランス
コスチュームは見た目が変わるだけでなく、キャラの能力値も変わります。
忍者装備はレーダー無効、宇宙服は炎無効といった具合。どの装備にするかで勝敗が
左右されますよね。
戦場ではそこらじゅうで爆撃が起きてるんで、「爆破耐性」は最早必須。
慌てて安くてダサい「安全ヘルメット」を買ったものですw
そうなると他の装備が疎かになりますね・・・そのへんのバランス調整要改良です。
本作は「金の卵」という課金要素があります。強力な武器やコスチュームを増やすには
金の卵が必要です。入手方法は、レベル1アップごとに1個、ログインボーナス1個、オフの
ストーリーモードクリア30個・・・あとは現実のお金で直接購入です。
百時間以上遊んでも、ほんの数種類の装備しか持っていません。無課金だからですw
課金を否定するわけではないですが、クラン戦で稼げる“ドレン”を武器やコスチュームの
購入に充てられるようにして欲しかったなあ。高額でも構わないからさ!
だらだら書いてきましたが、デビルズサードは面白いのに売れなかった悲しきゲームです。
システムは斬新で、1作目にして基礎は完成してると思います。至らない点は多く見られ、
不満な点は上記に挙げた以外にもたくさんあります(もう忘れちゃったけど…)。
しかし、これほどまでハマったTPSはデビルズサードだけ。
毎日のように遊んだゲームとなればWiiのモンハン3まで遡ります。
全てはプレイヤー人口、ですね。
やっぱり人がいなければ長く続きません。どんなに面白くても終わりがやってきます。
戦う相手がいないんですものね。 ・・・・もったいない。
ほんとうにもったいないぞおおおお。
来年には、ネクソンとの共同開発で基本無料の「デビルズサードオンライン」の
サービスが開始されます。対応機種はPCです。基本無料なら少なくともWiiUよりは
プレイヤーが集まりそうかな。課金がどの程度になるかは気になりますね。
フルプライスのWiiUでコレですから、PC版はえげつないことに・・・なんて。
ただ、ウリのクラン戦の解禁が、サービス開始から数ヶ月後のようなので、それまでに
演習に飽きて人が離れないか心配ですなあー・・・。
僕はPC版のためにPCをまるごと新調するくらいのつもりでいます。
しばらくは様子見ですが、PC版こそはいいスタートを切ってほしいところです。
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WiiU『Devil's Third(デビルズ サード)』 感想・レビュー
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